具体的な指示が良くない理由

なるべく具体的に指示を出しなさい、と言われることがあります。

具体的にすれば、指示を違えることがないからだと思われます。



確かに、作業は間違えないことが重要で、コミュニケーションの齟齬による作業ミスなんてのは防ぎたいものです。

ただ、あんまり具体的すぎても良くないのかなと思ったりもします。



具体的な指示は、その通りにやればよいということになるため、作業者に考えることをさせません。

場合によっては、自分では考えるなと言われることすらあります。

これでは作業品質は上がるでしょうが、作業者のスキルが上がりません。



時と場合によるものだとは思いますが、作業指示で必要なことは具体的な指示ではなくビジョン、目的の共有なのではないかなと思います。

最終的な到達点が合意できていれば、別にそこに行くための手段は問わないわけです。

散歩を兼ねて歩いて行ってもいいし、ちょっと遠回りだけど電車を使うということだって(時間やお金の制約の範囲内であれば)問題ありません。

「なるべく早く」という制限があれば、お金はかかるけどタクシーという手を使っても構わない。

その辺の意識さえ合っていれば。



自分で考えられない社員が増えた、といろんな社長さんが思っているそうです。

これは「やり方」を教えて「考え方」を教えてこなかったということが一因かも?

後輩を教えるときは、その辺を意識して教えていきたいです。



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