「LIVE感」が売れる

先日、友人の所属する劇団の観劇に行って来ました。

演劇としてとても面白いものだったことももちろんですが、演劇には「LIVE感」があるのがいいなと感じました。



CDが売れなくなったと言うのはよく聞く話ですが、そのかわり、ライブ活動を増やして収益をあげようというのが音楽業界の流れらしいです。

コンスタントに人を集められるアーティストであれば、ライブの方が売れるということですね。

ライブは当然その場でアーティストのナマの姿を見られるというのが魅力なわけで、CDのように電子データで替えが利きません。

DVDともやはり違う。

「LIVE感」という無二の価値を提供できるから、CDのように「売れなくなる」ということがないわけです。



演劇に関しても同様のことが言えると思います。

演劇も生で見ると、その空気感や役者の息遣いまで感じられて、電子データには置き換えられない感動があります。

「LIVE感」を武器にすれば、「価値が下がる」ということもないし、何かに取って代わられることもない。

また、一昔前では小さな劇団は集客が難しくてというようなこともあったかもしれませんが、今はインターネットで簡単に広く周知することが出来る。

見る側も、知らなかったから見ることが出来なかった演劇を知れるようになる。

「演劇」というものにとって、ちょっといい時代が来ているのではないかなぁと思います。



同様の話で、友人が写真を発表するイベントのようなものを企画していました。

スライドで写真を出して、撮った人がそれについて語る、というようなイベントと理解していますが、これも写真という静的なものを「LIVE感」のあるものに変えてしまおうという取り組みなのではないかと思っています。



また、「リアル脱出ゲーム」とかの「体感型ゲーム」が流行るのも、そういうことなのではないかなぁと思っていたり。

家にいながらなんでも見れるし、なんでも聞けるって時代になりましたが、結局人は根本的な所では生の体験を求めていて、最近はそれが顕著になってきているのではないかなと思います。

そういうことを意識したビジネスをやると、うまくいくのかなぁ。



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